2006年2月、母が脳梗塞で日赤に入院した事がきっかけでドリームを知りました。福川さんのお勧めで、歌の好きだった母のリハビリにと、付き添いを兼ね二人で入会しました。
以来、戸谷先生を中心とする先生方のご指導、福川さん始めボランティアスタッフの皆様のお力で、合唱を通じて歌の素晴らしさ、唄う事の楽しさを知り多くの事を体験させて頂きました。
毎年、新しく歌う曲が決まり、たった月一回の練習を積み重ね、一つのハーモニーになり、伝えたい歌の心が完成されて行く、これは何事にもかえがたい喜びです。
第3回世代をこえて夢コンサートでの小金井吹奏楽団グリーンズと、第一小学校合唱部の生徒さんとの共演、10周年記念チャリティーコンサートでの小金井吹奏楽団グリーンズと、農工大学コーラス部“ノコジョ”の皆さんとのジョイントコンサートで、エネルギーに満ち溢れた若人との協奏は心に残ります。
恒例の行事となっている日本赤十字デーや、クリスマスのコンサートには、もっと大勢の患者さん、家族の方達に来て頂きたいと、常々思います。
コンサート会場で熱心に聴いて下さる患者さん、そして、ご家族の方達と一緒に必ず唄う“ビリーブ”は胸が熱くなり、声が詰まって唄えなくなってしまします。
退院後、少々ですが脚力が回復し、家の中を自力で伝え歩きしている母は、ドリームの練習での事、コンサートの話を楽しみにし、応援してくれています。
諸先輩方で頑張っておられるメンバーの方々には、“何を言っているのだ”と叱られそうですが、私は今年で68歳になります。人生の終末がいつ来るか分かりませんが、この先も続く限り皆様と励まし合って練習を重ね、聴いて下さる方達に感動を届け、その事が私、そしてドリームの全員の皆様の喜びになる事を信じて、続けて行きたいと想っています。